どうも!不労太郎です。

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今回は、米国最大手の電力、ガス会社であるエクセロン(EXC)についての財務調査をしましたので報告です。まずは企業概要から…

エクセロンは米国の公益事業持株会社。一般世帯と商業・工業施設に電力を供給。また、フィラデルフィア近隣の小売顧客に天然ガスを供給する。子会社を通して、ペンシルバニア、メリーランド、イリノイ州などで発電所を所有・運営するほか、電力卸売と競合小売電力事業を展開。また電力購入、送電、配電、規制電力の小売販売に従事。本社はイリノイ州。

Yahoo!financeより引用
2012年にコンセレーション・エナジー、2016年にペプコ・ホールディングスを買収し、東海岸での供給エリアを拡大し、電力でのサービス件数は約1000万件、ガスでのサービス件数は約110万件となり、米国大手電力会社となりました。


また、エクセロンは米国内において最も多くの原子力発電所を運営しています。その数は11か所の原子力発電所で19基の原子炉を運営しています。…が、かつて大きな原子力事故を起こした原子力発電所も保有しています。


では、ここから直近10年分の損益計算書のデータをご覧ください。

営業利益

2012年の買収後より営業利益率が低下しています。拡大したことでコストが増えたのでしょう。その後、横ばいですが、営業利益自体は少しづつ増えてきています。

EPS

10年EPS成長率=マイナス2%、10年平均ROE=10%、10年平均ROIC=7%。拡大しているはずなのにEPSは10年前の数値を超えることができないないのが現状です。不労太郎が計算している経営能力を表す真ROEもマイナス9%なので、経営陣の力のなさを感じます。


CF

10年平均CFマージン=24%。フリーCFがマイナスだったり、かなり少ないですが、電力会社はみんなこんな感じなので、さほど気にするほどではないでしょう。電気は生活に必需なので、安定したCF推移です。


さいごにBPS、株式総数推移のグラフを載せておきます。

BPS

株式総数

BPSは増えています。同時に株式総数も増えています。自社株買いより資金を集めている様子は伺えます。


執筆時、エクセロンの株価は約38ドル、3年平均EPSに対するPERは約12.5倍、3年平均BPSに対するPBRは約1.2倍。


他の電力会社より割安度は高いと思います。やはり原子力発電所をどう捉えるかが焦点になると思います。災害などで過去の東電のようになる可能性もあるということです。


そもそも、なんでこの銘柄を調査したかというと、電力株で低いPERの銘柄を探したら、CEXとPPLだけが引っかかったって感じです。電力株はインフレに強いのでポートフォリオに追加したいがための調査でした。


ご武運を!


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