どうも!不労太郎です。

toushika_kabunushi_happy


今回は企業価値について興味があったので調べた結果を記事にします。


さて、会社の価値を把握する際に時価総額をみていませんか?不労太郎も最初は時価総額をみていました。しかし、時価総額は株価×発行株式数で表します。株価自体は1株利益(EPS)×PER(株価収益率)で表され、短期的には人気投票でしかありません。だから、時価総額は企業価値ではありません。実体のない期待がかなり織り込まれての価格になっています。


企業価値を算出するまえに、現在価値と将来価値の意味を知らなければなりません。


将来価値

金利10%/年の銀行に100万年を預金すれば…1年後には(将来価値)110万円
計算式:将来価値=現在価値×(1+金利)n乗
※nは年数


現在価値

金利10%/年で1年後に100万円を受け取れる場合…現在価値は90.9万円
計算式:現在価値=将来価値÷(1+金利)n乗
※nは年数


では、ここで金利は10%/年と一定と仮定して、1年後にもらえる100万円と5年後にもらえる100万円、どちらが現在価値に直すと価値が高いでしょうか?


1年後にもらえる100万円の現在価値は、100万円÷(1+0.1)で90.9万円です。
5年後にもらえる100万円の現在価値は、100万円÷(1+0.1)5乗で、62.1万円です。


つまり、1年後にもらえる100万円のほうが現在価値は高いということになります。これは、ファイナンスの『時がたてば、たつほど価値が下がる』という考え方です。


次は少し条件を変えて考えていきます。

①総資産1億円のひとに金利10%/年で1年後に100万円を返してもらう
②会社員1年目(貧乏)に金利20%で5年後に150万円にして返してもらう
どちらのほうが、現在価値は高いでしょうか?もうひとつ、どちらにお金を貸したいですか?


1年後に返してもらえる可能性が高いので、現在価値は90.9万円です。(110÷1.1)

②の方は250万円で返ってくる可能性もありますが、5年後に返ってくる保証はありません(会社員1年目の貧乏人だから)。そのため、金利も高く設定してあります。そのため現在価値は60.9万円です。(150÷(1.2)5乗)


こういった計算をするまえは、②の条件でお金を貸したいひともいるでしょうが、その選択をした場合の現在価値は低くなってしまします。ここにもファイナンスの重要な原則『ハイリスク・ハイリターン』があります。


つまり、『確実性が低いと価値が下がる』


大富豪にお金を貸したほうが、確実にお金が戻ってきます。しかも1年で!だから、5年後の150万円(返ってくるか分からない不確実性大のお金)より現在の価値は高いとなります。


前置きが長くなりましたが、配当を10ドル/年を絶対に(永遠的に)受け取れる企業価値とはいくらでしょうか?


結論を単純明快に言うと、500ドルです。笑 …単純すぎますね!
数学のような公式を使います。それは株価=配当÷割引率です。上記の式((1+金利)n乗)では金利に年数をかけていましたが、細かく説くと簡単な公式になるんです!笑
数学が嫌いな方は、何も考えず飲み込んだほうがこの先、楽かと思います。


『割引率』…ここまで読んで初めての単語が出てきましたね。しかし、すでに学習していますよ!現在価値に戻すときに使っていた金利のことです。期待収益率(いわゆる金利)と割引率は表裏一体です。つまり、確実性で期間が短い場合は割引率(金利)は低く設定し、逆に不確実で期間が長い場合は割引率(金利)は高く設定します。


てことで、今回は『絶対に!永遠的に同じ配当金を受け取れる』というのがポイントです。不確実性はありません。では確実性のある金利はどのくらいでしょう?いろいろありますが、今回は米国国債10年の利回り付近を参考にして2%を選択しました。単純に国債がリスクフリーの金利と考えられているためです。なにせ国が補償していますからね。


不労太郎が出す結論は、配当10ドル/年を絶対(永遠)にもらえる会社の企業価値は1株あたり500ドルです。現在の株価が250ドルであれば、約2倍分のセーフティーエリアが存在するので買ってもよいと判断できます。この差が大きければ大きいほど、買ったほうがよい企業ということなります。


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